日別アーカイブ: 2016-07-22

夏休みの宿題

梅雨明けの日の朝、そうとは知らずにカーテンを開けるとレースのカーテン越しに届く陽光がはっきりちがって見えました。外に出ると真っ青な空と乾いた西風が吹いていました。ほどなく梅雨明けのニュースが耳に入りました。梅雨明けがこんなにもはっきりわかる年は初めてだと思います。そして、この西風はどこから吹いてくるのだろうとしばし考えました。西風が吹くとよく思い出す物語はクリス ヴァン・オールズバーグの「西風号の遭難」です。今も小学校の教科書に載っているのだろうか。

ポコ・ア・ポコは会場と自分のスケジュールが合わず、7月と8月はお休みとなりました。いつの頃からか夏休みの方が忙しくなってきて今年の夏はちょっとない過密さです。土日をはさむと出張で1週間出勤できないこともあり、その土日も研修や学会が集中しているので先が思いやられます。しかし、今が踏ん張り時で前に進むのみです。たくさんの出会いや発見が楽しみです。

「夏休みの宿題」でこれは素敵と思ったのはイタリアの高校の先生、チェーザレ・カタさんが出した宿題です。一つ目の「ときどき、朝ひとりきりで海辺に散歩にでかけること」からやられました。レイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」から受ける印象と通じるところがあります。内なる世界との静かな対話が自然の中で実感をもって浮かび上がってくるような感覚があります。この「宿題」をもらった高校生たちはどんな夏休みを送っただろうと、それも気になります