病弱教育の視座から

3日ぶりの洗濯だろうか。サンルームいっぱいの洗濯物が乾いて取り込むと一山できました。久しぶりの青空は台風の吹き返しの風の中でどこまでも青く高く澄んでいました。

病弱の特別支援学校の文化祭に行ってきました。5年前から2年間勤務しただけでしたが病気と向き合う子どもたちの毎日を知って教育が担うべきことの多さと意味を突きつけられた思いがありました。教育だけではなく、社会が主語であるはずのことです。学校も会社も地域社会もある意味で病との闘いであり、病とどう向き合い、また、どうやってともに歩むのかということ。本県における「平成23年度県立高等学校における長期欠席(不登校)の状況等」の長期欠席(不登校)の原因は「不安などの情緒的混乱」「無気力」「病気による欠席」を合わせると実に41.7%に上ります。私が注目しているのは子どもたちの精神疾患等の状況です。

今日のNHK「ごちそうさん」はお見合いの途中で飛び出しため以子を詫びる母の言葉に考えさせられること多々ありでした。「ほんとうに馬鹿な子で、馬に鹿と書いて馬鹿と読みますでしょ。あの子はほんとうにもう馬といっしょなんです。目の前に夢中になれるものがないと、そんなにんじんがないと走れない子なんです。それがないと、縦の物を横にもしないんです。あんなざまではこちらにまいりましたところでろくな働きもできぬと存じます。そんなこともわきまえずこのような場にしゃしゃり出てしまい、ほんとうに申し訳ありませんでした。」こんなところは自分にもあると思い当たる人はけっこういるのではないかと思います。「なかなかエンジンがかからない」人たちのことです。でも、一旦動き出すとあっと驚くようエネルギッシュな一面が現れる。人間誰しもがもっている誰もに備わっている本能的な要素だと思います。このギャップが大きいほど成果も大きいのもまたよくあることです。こうした人間たる所以は子どもであればなおさらしっかりじっくり見てあげたいものです

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