日別アーカイブ: 2011-03-06

2月のまとめ!?

昨日、オデッセイのタイヤをスタッドレスから夏用に交換しました。2月は京都に3回、東京に2回(八ヶ岳高原経由が1回)、長野に1回という長距離ドライブの慌ただしい週末で、やっとこの土日は近場のいつもの用事だけになりました。
2月末の土日に東京に行ったときは乙武洋匡さんたちが起業して始める「まちの保育園」の近くに行くことがあって寄ってきました。まだ工事中で、その日の前日には説明会があったのですが気づくのが遅くて定員に達していました。「まちの保育園」で注目したいところはカフェがあることです。お母さんお父さんも地域の人もそこで交流することをデザインしています。もちろん、そのための+αのしかけも必要ですが、そうした場がその意図でつくられていることがまず大事。開園したらぜひ訪れたいと思いました。
また、2月初めに行ったときは文化庁メディア芸術祭にも行って来ました。会場は六本木の国立新美術館です。時間がなくてゆっくり観ることができなかったものの、自分の感覚が日常と非日常とを行き来する浮遊感がおもしろくて五感が覚醒するかの体験がありました。サテライト会場の東京ミッドタウンもその存在そのものが興味津々で見て回りました。
国立新美術館と東京ミッドタウンを結ぶ道筋に、昭和初期と思しき木造の住宅や店舗があって目を引きました。使われているようすもない廃屋で、国立新美術館と東京ミッドタウンとは対極にある建造物といえますが、そのコントラストが東京の裂け目のような、声を押し殺したような叫びのように思えてカメラを向けることもためらうほどのインパクトがありました。メディア芸術祭も似た感覚を覚える作品がいくつかありました。人間って何?、幸せって何?、と絶えず問いかけられているようでした。
東京ミッドタウンの前でスマートフォンと思しき携帯のCMかPVのロケが行われていて、これも興味津々でした。役者というのかダンサーというのか、スーツの男たちのきびきびとした動作はプロならではのキレがあって魅入ってしまいました。自分の身体を意図通りに動かすこと、それは当たり前のようですごく難しい。たいへんな技術だと思いました。あと、驚いたのは、カメラがCanon EOS 7Dだったことです。ビデオカメラではなく一眼レフ、それも、ハイアマチュア向けのEOS 7Dだったのです。そういえば私のOLYMPUS E-P1の動画もいわゆるフルHDできめこまかな描写です。そのクオリティが写真を趣味とする人たちが手にする機材で得られるということです。そうか、そういうことだったのかと、私の中で落ちるものがありました。誰もがクリエイターになれる環境が身近にあることを実感しました。
東京は人が多くて、それだけで経済の循環が成り立っているとみていいでしょう。では、地方はどうか。このところ広井良典の定常型社会やコンパクト・シティの考え方に大きな関心があります。学校がコミュニティをつくるというフレーズも現実味を帯びてきているように思います。学校を整備することが新たな地域社会をクリエイトするという、双方向の行き来の仕組みや仕掛けが地方の活性化につながるということを仮説にしばらく考えてしまうでしょう。