日本理化学工業の優しさと強さ

今夜、三重TV(テレビ東京系列)で放送された「経済ドキュメンタリードラマ ルビコンの決断」は「あなたはなぜ働くのですか? 〜日本一優しい会社が問いかけた50年〜」と題する日本理化学工業の取り組みでした。チョーク製造でトップのシェアを取るこの会社は従業員の70%が知的障がいがあります。日本理化学工業は鳩山首相の所信表明演説でも取り上げられました。大山泰弘会長の講演はこの7月に聴いたばかりで映像を観てさらに共感と理解を深めることができました。そして、この番組の最後に大山会長が紹介したある施設の方の話は「経済ドキュメンタリー」の名にふさわしいインパクトのあるものでした。「僕は施設の方からこういわれてえっとびっくりしたんですけど、仮に20歳から60歳まで40年間、まるまる施設でめんどうをみたら1人2億かかるそうだ。うちは今まで5人ほど65歳で卒業しましたけど、ということは、5かける2、ちっぽけな会社ですけど10億、社会保障費を節約できた。もっとこういうことを、さらに国も企業を応援する仕組みができたら前進できるかと思う。」説得力のある話だ。そして、7月の講演を聴いたときも考えたことですが、従業員を大切にする会社は真の強さがあると思いました。国も同じではないか。人を大切にしない組織は内から崩壊する。
この土日はミュージック・ケア初級総合研修三重会場の1日目と2日目でした。ミュージック・ケアの研修の場にいると音楽の聴き方が変わります。より深く、厳し聴き、そして、より大きく揺さぶられる。身体の動きが伴うからだ。そして、身体が目覚める。語るべき自分がわかってくる。私はそこまでの技術があるだろうかと、今日、1月と2月のポコ・ア・ポコの会場の予約を済ませてから思いました。いつになっても勉強勉強だ。
昨日、ミュージック・ケア初級総合研修三重会場に向かうとき、アテンザのFMラジオから聞こえてきたシベリウスのヴァイオリン協奏曲のヴァイオリンの音にたまらないなつかしさを覚えました。今ではちょっと聴けないような生粋のラテン系の音です。グリュミオーかと思いましたが調べるとフランスのクリスティアン・フェラスで、カラヤンと録音したものとのこと。古い録音ですが学生の頃に聴いた演奏のように思えて私には生々しいほどでした。

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