本の「時間感覚を延ばす働き」

今朝の朝日新聞の「子どもの本棚 クリスマス特集」で意を得たりの言葉がありました。「本が子どもに与える力 時間感覚延ばす働き」との小見出しです。「今の子どもを気の毒に思うのは、とても刹那的なこと。今、身に起こっていることしか目に入らなくて、時のつながりの感覚がものすごく短い子が多い。読み継がれてきた本には、その時間の感覚を延ばしてくれる働きがある。」 東京子ども図書館理事長の松岡享子さんのこの言葉は人の脳の働きの最も重要な機能が示されているように思います。時間の流れは誰もコントロールすることができない。でも、人は時の流れにゆらぎがあるように感じる。実感するといってもいい。それは自分の中の時間のことです。自分の中の時間は感じ方によってゆらぎが出る。感じ方は脳内の情報処理の現れであって外界との適応の仕方に大きく影響する。広汎性発達障がい(自閉症スペクトラム)の病態の本質のひとつは記憶と時間との調整力不足ではないかと思うことがあります。「ピクチャー・シンキング」といわれる視覚優位は1枚の絵と他の絵との関連付けの困難の現れではないかということです。1枚の絵と他の絵との連続性や因果関係が結びつくことで情緒の安定が生まれるのではないでしょうか。その結びつきをもたらす最たるものは音楽であり、絵本も同様のものだと考えます。広汎性発達障がいの特徴としてあげられる「想像力の欠如」はこのことを示しているように思います。精神疾患にもこのことを思うことがあります。本を読むことはすごく大切なことだ。
先日、職場で雛人形のエピソードを聞くことがありました。ただ、雛人形というだけのことでしたが、私が思い浮かべたのは雛人形の歯です。実家の雛人形は口を少し開けていて白い歯が2〜3本見えます。私は小さな頃からその歯がとても印象的でした。雛人形を見ると歯が見えているかと確かめてしまいます。それはそれだけのことなのですが、先日、不意をつかれたようにその記憶がよみがえってきました。実家の土蔵に眠っている雛人形に今年は会いに行きましょうか。
Cannondale saeco用にフラットベダルを調達しました。クリップが装着できる小型、どうせなら色付きと思って、bazooka ピストペダルのゴールドにしました。saecoは赤を基調として黄がアクセントとなっています。届いたペダルは文字通りのゴールド=金です。果たしてマッチングはどうなのか。ペダルレンチが届いたら早速交換してみます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です