日別アーカイブ: 2008-04-19

五感を研ぎ澄ます

昼はパスタを作りました。茹でて出来合いのソースをかけるだけなのですが、茹でることが難しくて毎回ちがう食感になってしまいます。今日はいつもとちがうパスタを使ったのでますます迷走してしまった次第です。それにしてもほんとに久しぶりのパスタです。料理は五感を目覚めさせてくれます。
年度末に四日市で買ったスーツを今日やっと受け取りに行ってきました。3年間通勤した四日市なのに遠く感じました。3年間12万キロ、よく走りました。それだけにアテンザには慣れた道です。生き生きと走ってくれました。燃費は落ちますがエンジンの高回転域のサウンドが聞きたくて引っ張ってしまいます。年を重ねるにつれてハイパワーのスポーツカーに乗りたくなります。五感、身体で乗る感覚がたまらなくいい。二輪もいい。

時間を見つけて読んでいる本は『物語としてのケア〜ナラティヴ・アプローチの世界へ』(野口裕二 医学書院 2002)です。「急がば回れ」の諺通り、いつものように遠回りです。哲学がないところに実体は生まれない。「言葉」「語り」「物語」が織りなす営みこそ「詩と真実」と思える。心に響く言葉こそ人を動かす。『文藝春秋』5月号の特集は「脳力革命」です。脳を生物学的に解明していくとますます心の核心に迫るようで興味は尽きません。「ケアリング」がキーワードの今の私のワークは次に読むべき本として『学校におけるケアの挑戦〜もう一つの教育を求めて』(ネル・ノディングズ 佐藤学監訳 ゆみる出版 2007)を指名しています。この本の見返しに佐藤学さんのサインをいただきました。「しなやかに たおやかに」と言葉を添えて。五感を研ぎ澄ませて思考することを自分に言い聞かせる。京都市立堀川高校の荒瀬校長のように学校の空間を漂う時間の大切さがわかります。