丘に吹く風

明日も出勤でこのままだと3週間休みなしになりそうですが、ひとつひとつ仕事を終えていくと年度末を実感します。でも、感傷に浸る余裕もなく新年度の準備も並行して進めています。新年度用に復活させたフランクリン・コヴィーのクラシックサイズにインスピレーションのかけらを走り書きしては窓の外の春の日差しに目を向けています。この春は桜をゆっくり観る時間もないかも知れません。

昨日は津市の独立行政法人国立病院機構三重病院に出張でした。ここは前任校で担任した子どもが入院していたこともあり、また、医療的ケアの医学専門研修を受けたこともある思い出深い病院です。現任校勤務になってからは医療的ケアの個別研修を受けました。重度心身障がいの子どもたちの専門病院がない三重県において三重病院が担う役割は喩えようもなく大きい。前任校で担任したその子は亡くなりました。クリスマス・デコレーションがいっぱいの病室で大きな目を輝かせていた姿は今も鮮明に覚えています。今再び、三重病院と仕事で係わることが深くなる縁の深さを思います。三重病院のロケーションは風の強い丘です。私のまたの名は“南の風”です。昨日は“北の風 風力3”でした。「風に吹かれて」という歌があります。風の中にいると私は風に弄ばれることに身を任せてしまう。小さな頃、風に吹かれたあの感覚を思い出します。三重病院の丘に吹く風は私に自分らしさを教えてくれているかのようでした。音楽を奏でるなら空気を動かす音楽でありたいと思う。

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