映画「ピアノの森」再び

昨夜、北風に舞う雪でアテンザはうっすらと雪化粧をしていました。今週はしんしんと冷えます。体温調節が難しい子どもたちにとっては命懸けの厳しい寒さです。ただただ眠り続けて春を待ちたいと思うこともあるかも知れません。こんなときは八ヶ岳倶楽部の薪ストーブを思い浮かべます。ゆれるオレンジ色の炎と窓ガラスの向こうの闇、本を読んだりジャズを聴いたりして夜が更けるまま過ごすひとときです。ふと、リビングのライトを消してナツメ球のやわらかな光の中で静かに音楽を聴いてみる。
映画「ピアノの森」について、昨年9月の旧ブログに書いたことをコピー&ペーストします。
「映画『ピアノの森』を観ました。三重県では桑名でしか上映してなくて、しかも1日に1回の上映のために往復160キロというたいへんな映画鑑賞となりました。でも、その価値はありました。この夏のいちばんのエピソードかも知れません。ピアノを弾くことの基本の“キ”を押さえた練習や自分の音楽を奏でることの大切さなど、“知る人ぞ知る”人にとっては自分が語っているような錯覚があることでしょう。私もその一人ですっかりはまってしまいました。私自身とオーバーラップして涙するシーンもありました。基礎練習の大切さを思い知ってよその大学の練習室に忍び込んでピアノを弾いた日々は昨日のことのように思い出します。“楽譜通り”に弾くことの価値をどう評価するのかしないのか、それが“世界”のパラダイムに委ねられるラストシーンはうまくまとまめられ過ぎた観があって不満もありましたが、でも、それは仕方のないことなのでしょう。理に適った演奏も様々な在り様がある。」

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