iPod来る

■昨日は結婚式に行っていました。新郎新婦入場のBGMはエルヴィス・コステロの「She」で戦慄を覚えました。愛をストレートに歌い上げることの力は大きい。本来音楽はこうして聴くものだと思いました。
■そんな昨日の今日、iPodが届きました。iPodの文脈はちがう。アテンザのCDプレーヤーの右チャンネルが長時間聴いていると音が切れるので長距離通勤で音楽を聴ける環境の担保です。私は音楽中毒だとつくづく思います。意識したのは小学生の頃です。iPodでますます深みに入り込みます。でも、発達障害がある子どもたちにとって“音楽こそ命”と思う場面に出会うことは多くあります。音楽療法が担う価値は私たちの想像をはるかに超えて大きいのです。
■iPodも取説を読まずに使っているので???なところがありますが、PowerBookのiTunesとの同期も難なく終わって私のiPodにはすでに2262曲も入っています。これで7.74G、残りの容量は20Gです。足して30GにならないのはそもそもHDDの容量が27Gだから。クラシックなど長時間の曲も入っているので7,500曲も入るとは思えませんがしばらくは大丈夫でしょう。ケースもなく保護シートも貼ってないので表面はすでに小傷がたくさん付いています。黒だと擦り傷が目立ちます。でも、iPodを直接見ることができない、直接ふれることができない使い方では聴く音楽も変わってしまいそうです。私はiPodも“使ってなんぼ”です。もちろん“身に着ける”ためのグッズは必需品ですが…
■今日は玉城町の国束山に登ってきました。山の空気は命の洗濯でもしてくれるかのようで、登山口に立つだけでリフレッシュします。標高413mで40分も登れば山頂です。展望は登山道の1か所しかありませんが、山の魅力はそれだけはないと思いました。地蔵さんや古い道標、頂上近くの古寺跡に真新しい祠が建ててあったり、登山道から水をのがす溝が掘ってあったりと、山を守る人たちの営みを追うのも心が温まります。
■先日、“うたのおねえさん”とコンサートの打ち合わせをしました。「エリック・カール絵本うた」のCDで「はらぺこあおむしのうた」を聴いて私はただごとではなくなりました。この歌の楽譜は『クーヨン』(クレヨンハウス2005.5)にメロディーが掲載されただけで市販されてないとか。それを知って私が燃えない理由はない。早速採譜を済ませました。XGWorksの打ち込みが楽しみな曲です。
■先月の末の夕日が残る中、帰りにスターバックスに寄りました。ここ半年ばかりにタンブラーを2本割ってしまってその調達です。濃いチャコールのスーツに黒のハットをかぶった欧米人と思しき長身の初老の人に続いて店に入りました。470mlの黒のタンブラーにカプチーノを入れてもらって小休止です。若尾裕さんのコラム集を持って行きました。腑に落ちる言葉から窓の外に目をやると、低い雲に澄んだ空気の夕暮れ時、私のアテンザの横に白いカングールが止まるのが見えました。いつしか店の中は満席近くになっていました。人、人、人、目に入った人の文脈に少しばかり想像力を働かせてみました。スターバックスの宣伝をするわけではありませんが、そこに集う人たちは、何というのか、すっきり見えるように思います。ひとりひとりちがって見えます。それは当たり前のことですが、そのことがよりはっきり感じられるように思います。スターバックスに入ると私自身のモードがちがってくるからなのでしょうか。不思議な空間です。

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