月別アーカイブ: 2004年12月

脳のニーズと想いの深さ

■2日前にスポットで入ったオーダーのセッションがありました。26人の子どもたちとの広い体育館でのセッションでしたが不思議とひとりひとりのお子さんが見える空間でした。終わりの大きなシャボン玉がずっと空中に止まっていて、そのまま割れてしまいました。暖冬といっても陽の光は冬の色です。シャボン玉も金色の暖かい色に染まっていました。
■今日、私はセッションがあって行けなかったのですが、地元で豊田市こども発達センター精神科医の高橋脩さんの講演会がありました。高橋さんの「自閉性障害(石井と高橋1983)」は、①対人関係の障害、②言語の障害、③同一性保持傾向、変化への抵抗、に加えて、④感覚、運動の障害を明確に挙げています。4つめの捉えはインクルージョン、共生という概念の実現にたいへん重要なファクターとなるもののと考えます。みんなみんなひとりひとり感じ方はちがうもの。障害のあるなしにかかわらずみんなちがうじゃない! そう考えることでもっともっと生きやすくなる。でも、そのためにはセルフエスティーム、自尊感情が欠かせない。ここかな、いちばん大切なのは!
■三重ミュージック・ケア研究会のウェブサイトを新ジオシティーズに引っ越しました。カウンターも旧サイトから引き継いで復活です。日本ミュージック・ケア協会はNPO法人格を取得しました。三重ミュージック・ケア研究会も支部として活動できるように手続きをしなくてはなりません。理念だけでなく形あるものとして築いていきたい。
■仕事の量と難しさがふくらむほどちがうことをしたくなります。この頃どこまでも続くワインディングロードをマニュアルミッションのスポーツカーでひとり飛ばす自分をよく想います。車はチタニウムグレーのRX-8 6MT! これは私の脳のニーズなのでしょう。私は“徒党”を組もうとは思わない。この冬は八ヶ岳高原の一人旅に行けるだろうか…。ひとりひとりの“想いの深さ”を想う。

イタメシの魅惑

■市内のイタリア料理店で食事会がありました。窯で焼くマルゲリータのおいしいこと! オリーブオイルとローズマリーの香りがするパンも一口一口しっかり味わいました。ドリンクはジンジャエールにしました。そういえばこの頃トマトソースを作っていません。また作らないと!
■料理といえば圧力鍋が気になっています。この冬に買うつもりです。
■昨夜、車のキーを探していました。リビングのボードの上で見つかるまで小1時間、あちこち探していてちがう物をいくつか見つけました。アルティザン&アーティストのセールのDMも…でも東京か…
■注文していた鍵盤ハーモニカ、スズキ メロディオン PRO-37 V2が届きました。すっと落ちながらも確かな抵抗感がある気持ちのいいタッチ、金属製のねじ式の唾抜きなど見るからに精巧な造りです。前にスズキの鍵盤ハーモニカの工場を見学したとき、1台1台すごく丁寧に作られるのを見て心を打たれたことがあります。プロのミュージシャンも使う楽器です。音はまだ出していません。付属のケースがもっとどうかならなかったものかと思います。

子どもはみんな宝

■勤務先の養護学校のスクールバスが事故に遭ってその対応に追われていました。幸い子どもたちを降ろした後でしたが車両はしばらく使えなくなってしまいました。何よりも子どもたちの安全が優先されることをあらためて噛み締めています。子どもたちはみんな宝だと思う。どんなに障害が重くてもみんなみんな大切なかけがえのない存在です。大人たちは自分に課せられた子どもたちの育ちへ重大な責任をもっともっと自覚するべきだ。

ハウルの動く城

■ジブリの新作「ハウルの動く城」を観に行きました。始まって音楽が聴こえたとき、これはただごとではないと思いました。弦のテンションとピアノがすごくきれい。そして、これは3拍子ではないか! 町を後にしたソフィーがひとりで歩くシーンのファゴット、ミュゼットアコーディオンの澄んだ音色も最高です。チェコ・フィルのミロスラフ・ケイマルのトランペットもすごいものだ。エンディングの字幕を見ると演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団です。その音楽に小澤征爾の音を聴くのは私だけではないでしょう。
■「ハウルの動く城」のヒロイン、ソフィアが若くなるとき、それは荒れ地の魔女の魔法を自分で解くときです。魔法は自分で解くものというメッセージに納得です。
■スズキの鍵盤ハーモニカ、メロディオン PRO-37 V2を注文しました。このモデルは鍵盤ハーモニカのサイトで絶賛です。ダイナミックかつこまかなアーティキュレーションの表現が可能だとか。ピエゾピックアップを組み込んでエレアコ化している人もいて、その実力はなかなかのものみたいです。19,000円+taxは高いのか安いのか、それは私の使い方次第ですね。私が演奏してみたい曲…桑田佳祐、シャンソン、そして、パガニーニもと思う。
■新聞でIBMがパソコンから撤退かと知って驚いています。たぶん、IBMの哲学とパソコン市場の動向の折り合いがつかなかったのではないでしょうか。International Business Machineという名前は伊達ではなかったということでしょう。IBMはハードとソフトのコンビネーションの達人としてこれからもコンピュータ界をリードしていくものと思います。ThinkPadはいつも気になる存在でした。このところIBMのパソコンのいまひとつというスペックが気にはなっていましたが、IBMはいつも確かな+αのクオリティーを提供してきました。いつかはまたThinkPadと思っています。
■昨日、町内のかえで公園のそうじがありました。名前の通り楓の木がたくさんあります。かえでの紅葉は橙色というのでしょうか、とても暖かい色調です。落ち葉たちが青い草の間にほどよく収まってきれいでした。今日は朝からかえで公園の木々に残っている葉っぱたちの写真を撮りました。機材はEOSD30+SIGMA70-200mmF2.8です。jpeg、Large-Fine、A-mode、F2.8、EV+1.2/3で撮りました。このレンズはただものではないと思います。

スヌーズレン再び

■県内の養護学校のスヌーズレンの研修会に行って来ました。講師は日本スヌーズレン協会理事小菅秀泰さんで、一言一言が腑に落ちる話を聴くことができました。何よりも本人の意思を大切にすること、人的環境がスヌーズレンの質に最も影響するファクターであること、介助者の気づきが利用者のQOLを高めるサポートにつながること、などなど。私はスヌーズレンの空間で私自身が感じる豊かさ、この子たちといっしょにいるからこそ感じる豊かさから説明し得るその子の育ちや評価の“言葉”について質問しました。「どんなにいい実践もそのそのよさを伝える言葉がないとそのよさを伝えることができない」と私は考えています。でも、「その豊かさこそ全て」という小菅さんの言葉は自分の感じ方を大切にすることそのものの価値の大きさを教えてくれたように感じました。スヌーズレンの空間はそのままのあなたを無条件に受け止めます。今日の研修会は私の仕事の質を必ず高めてくれると思いました。(スヌーズレンの画像は11/13勤務校の文化祭のものです)
■4年前、横須賀に単身赴任していたとき、長野新幹線に乗って軽井沢に行ったことがあります。アナウンスで「あんなかはるな」と聞いてその響きがとても心地いいものでした。夜であたりは真っ暗でしたが安中榛名を発車した新幹線は急勾配をぐいぐいと上っていくのがわかりました。軽井沢からの帰りは在来線に乗りました。安中という駅に停車した車窓の風景は私の目を釘付けにしました。山の斜面を覆ってそびえ立つ東邦亜鉛安中精錬所です。この工場は私だけでなく見る人に強い印象を与えるようです。そこには生きとし生けるものの懸命さと逃れられないものの大きさを感じました。何かに似ている…宮崎駿の絵かも知れない。ブリューゲルの絵かも知れない。今、安中精錬所はそんな想像とはちがうパラダイムにいます。でも、やっぱりあの景観はただものではないと思う。
■先週土曜日の夕方、車で押尾コータローのギターをFMで聴きました。演奏テクニックもすごいがチューニングを曲によって自在に変えるのもすごい。よく頭の中がこんがらないなと思う。番組の最後はラヴェルの「ボレロ」でした。ギターと言われればギターと思うけど今まで聴いたことがない「ボレロ」でした。