授業での感覚

昨日今日と非常勤で勤務している肢体不自由の特別支援学校の小学部の授業に入りました。身体の状態は一人ひとりちがうので姿勢保持などの仕方や配慮も様々です。でも、肢体不自由の子どもだけでなく大切なことは重力との関わりだと思います。床や椅子などに座ったときの姿勢や不安定なラージボールの上に座ったときのバランスなど、適切な補助によって子どもの定位感はちがってきます。子どもが自分なりに抗重力姿勢を調整する感覚が身につくように指導することがQOLの向上に大きく貢献するものと考えます。不安定なはずのラージボールの上に座ったときの方がしっかりした表情や眼差し、首を回して周りを見渡すなどの姿がありました。1時間、子どもといっしょに勉強してこのことを私自身の身体が思い出しました。子どもとのリアルタイムのやりとりからよりベターな“支援”を重ねていくこと、誤解を恐れずにいうとそれは教育現場の醍醐味だと思います。リアルタイムの子どもとのやりとりの積み重ねが密度の高い学習時間を生み出します。

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