日別アーカイブ: 2018-04-25

経済学の誘惑

今年1月早々に放送されたNHKのBS1スペシャル「欲望の資本主義2018~闇の力が目覚める時~」の4月1日の再放送を録画して観たところ目が覚めるように腑に落ちるものがありました。見応えがありました。社会のあり様をこんなふうに考えたことが全くなかったわけではありませんが、今回、私の中で何がつながったのか考えてしまいました。直接的には弱いロボットを研究している岡田美智男先生の著書やこちらの記事との関連です。その記事「高性能=正義とは限らない~「弱いロボット」が教えてくれる、人の心を動かすモノづくり【連載:匠たちの視点・岡田美智男】」の中の「機能は個体の「中」に備わっているという先入観」という言葉は日常生活のいくつかの場面で形を変えながらも当てはまるように思います。個人の努力、成長、発達に重きをおく考え方です。個人の次は家族、親族です。新自由主義が前面にあるといわれる現在、この先は何をか言わんやです。この番組の特別編「欲望の経済史~ルールが変わる時~」も然りです。

この番組を観て、昨年度末までのしばらくの間、ものごとを考える時間がどんどん少なくなって考えるという習慣すら疎遠となっていたように気づきました。今、脳が再起動をしているようです。それにしても経済を切り口としたこうした思索は興味深いものだ。