夏の終わりに思う

まだまだ暑さ厳しく夏は終わらないのですが、8月の終わりが近づくと過ぎ行く夏休みを惜しむ子どもの頃の漠然とした季節感が甦ってきます。夏休みが終わって授業が始まる9月1日は子どもの自殺が1年でいちばん多いので各方面からたくさんのメッセージが届きます。こうした社会は誰も望まなかったはずです。事は9月1日だけのことではないと思っています。いろんな子どもたちがいっしょにいておだやかな空気感に包まれる空間を生み出すことに知恵を寄せ合いたいと思う。

この土日は岐阜市で開催の日本育療学会に出席していました。初日には日本育療学会のヒストリーと周辺情報の講演もあって収穫大でした。すべての事象には必ずわけがある。経緯がある。見えてないところに核心の意味があるのだと思っています。同時に、今はなきものにも今に至る経緯が必ずあります。想像力を意識して働かせ、過去から学び、今を作り、未来があるために語り伝えたい。そのために核心を探り求めたい。

この夏にとりわけ関心を寄せたのは鯨岡峻先生の関係発達の考え方です。鯨岡先生の著書はプレミアム付きを除いてほぼ全点をそろえることができました。その全てを読み通すのは時間的に難しいので今は自分のアンテナが反応するところからあちこち啄むようにして読んでいます。鯨岡先生は関係発達の「論」に留まらず、いつか鯨岡先生ご自身が研究の対象となるように思います。

リペアショップから連絡があって革のリュックの修理が終わったとのことです。

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