日別アーカイブ: 2016-09-24

エテュード・アルモニーク

このブログの右に「検索フレーズランキング」が表示されるようになっていて、時々意外なフレーズが表示されるのでちょっと注目しています。今日は「エテュード・アルモニーク萩原英彦」と出て驚いています。誰がどんないきさつで検索したのだろうと。

「エテュード・アルモニーク」は萩原英彦の子どものためのピアノ曲集です。私はこの曲集をレコードで知り、CDで買い直しました。楽譜の発売は1994年、22年前とか。少しばかり意外です。もっと前の出版だと思っていました。というのは、この作品や湯山昭や三善晃らの日本人の作曲家による子どものためのピアノ曲に関心をもって楽譜などを集めていたのはもっと前のこと、私が20代半ばの頃だったからです。10年くらいの開きがあります。例えば北村知恵の「子どもの目の高さで歌おう」は1983年(昭和58年)の出版で、その翌年に北村知恵の公開レッスンに参加して子どものためのピアノ曲のリサーチにさらに関心を高めることになりました。これは私の単なる記憶ちがいか。彼の合唱曲「光る砂漠」は1971年の作品で私が中学校2年、大学の時この合唱曲を知って聴き込みました。私の中では萩原英彦は一定の年代でまとまっているので単なる思い込みか。

このピアノ曲集は「子どものための」との位置づけですが、フランス音楽のような印象派の香りがいっぱいの素敵な作品だと私は思っています。左手のための曲もあってちょっと冒険的でもあります。ある意味子どもらしくないようにも思えますが、こうした曲に子どものとき出会っていたらちょっとちがうピアノとの付き合い方が生まれるのではないかとも思うのです。小学生の頃習っていたピアノでバッハに出会う機会がなかったことは今も残念に思っているくらいです。今どきの子どものピアノ事情はどうなのでしょう。