今更のデジタル雑感

PS3の背面にHDMIの接続ジャックを見つけてHDMIコードでテレビとつないだら別次元の映像と見紛うほどの精緻できれいな画面となって驚きました。ゲームの作り込みが一目瞭然になります。このような視覚や聴覚など、五感に直接働きかけられると人は納得してしまうものです。理屈ではない。これが全てではないのですが、こうしたファクターがあることを認識したうえで物事を進めることが大事。それにしてもバーチャルとわかっていてもその精緻さゆえにリアルな印象のある映像は見ていて怖いものがあります。
デジタル技術が身近なものとなって私も追いたくなる性分なので興味津々です。Windowsが3.1から95にバージョンアップされた頃、パソコンショップの新年のセールに深夜から並んだことがありました。すでに何人か並んでいて、その中に小学生の孫と来ているおじいさんが意気盛んに話していました。なんと、戦争の特攻隊での体験でした。もちろん、パソコンのパーツがお目当てで深夜から並んでいます。そのギャップというか行動力に驚きながらも人の生きる力の凄さを目の当たりにした思いがありました。そして、そんなおじいさんを惹きつけるコンピュータとはそもそも何なのだと思いました。私自身がそのおじいさんの歳に徐々に近づきつつあって、でも、やっぱり新しいデジタル技術が年々気になってきているのは何なのだと。フィールドコートをまとったそのおじいさんの眼差しは今も思い出します。
少し前からパソコンを組み立てるべくパーツを集めていて、あと、メモリとHDDを調達するだけになりました。SSDやサウンドボードはコストパフォーマンスから思案中ですがパーツ選びは楽しい。超速処理とネットワークオーディオのシステム構築がとりあえずのゴールです。
昨夜、テレビでミッキー吉野のハモンドを聴いてその音の存在感に釘づけになりました。ハモンドは今ではデジタルなのだろうか。アナログでもデジタルでもハモンドはハモンドで、弾くのは人、ハモンドの文脈を奏でるのは人の技術と情緒です。

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