GW、京都、ヒラリー・ハーン

新年度の4月が終わって5月に入りました。ずいぶん長かったようにも短かったようにも思います。手帖を見ると1/12ですが、もう1か月と焦ることしきりです。物事が分刻みで推移しながらも自分なりの動きがつかめないというもどかしさがありますが前に進むのみです。
一昨日は京都に行ってきました。所用を済ませてあとは文具類の買い物ばかりしていました。手帖のリフィルや万年筆のインクなど、どうしてこんな物が地元で売ってないのかと地方に住む者のため息をもらしながら物流の偏りが示す日本の課題にも思いを馳せていました。京都は大学の4年間を過ごしたので町並みが変わっても勝手を知るところがあってしっくり馴染みます。コーヒーショップでは学生が「学問」の話をしているのが聞こえてくるし、楽器のケースを持っている人を多く見かけるのもいいものだ。再び学ぶことがあるならまた京都にしたいと思うのは単にノスタルジーではないように思います。
4月のヒットはヒラリー・ハーンのバッハの無伴奏ソナタ・パルティータ集、ブラームスとストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲のCDでした。音の輝きと語り口を感じさせる演奏はただただ聴き入ってしまいます。かの「シャコンヌ」を聴いていて気づいたのは演奏のテンポがかなり遅いということでした。演奏時間を調べるとシェリング比で2割も遅い。しかし、冗長な印象は一切なく、弾き切っている緻密さと密度の高さが聴き終わっても続きます。音楽を語る言葉では語り得ないエネルギーを感じるといってもいいでしょうか。演奏され続けてきたバッハにこんな演奏の仕方があったのかと新鮮でした。
OLYMPUS E-P1のファームウエアを1.4にバージョンアップしました。AFスピードは体感で倍くらい速くなったように思います。力づくの感があって洗練とはほど遠い動作は相変わらずですが、それでもいいか、と思ってしまうのがE-P1です。レンズは先月から17mmの単焦点にしましたが不思議と何も困らない。後継機が出ても我慢して使っている気がしないのはさすがです。ただ、常時携帯はもっと潔いコンパクトさが求められます。

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