エアチェク再び

新年あけましておめでとうございます。ポコ・ア・ポコともども本年もよろしくお願いいたします。
年末休業の3日間は掃除で終わってしまいましたが、年始の三が日は慌ただしい中にもちょっとした発見がありました。正確には再発見で、今夜はその中のひとつ、FM放送のエアチェックのことを書きます。
このブログに時々登場するNHK-FMで私は音楽を学んだと言っても過言ではありません。FM放送は物理的にも文化的にも質の高い音楽を田舎育ちの私に届けてくれました。お年玉やお小遣いを貯めたお金で買ったステレオラジカセとヘッドホンは高校生になったばかりの私を音楽の深淵に導いてくれました。ビートルズ、そして、モーツァルトでした。今から思うといきなりの真打ちです。FM放送は私の人生の幾分かを変えてしまいました。大学に入るとエアチェック(FM放送などを録音すること)のために講義を欠席することもありました。当時は放送曲とレコード番号が記された『FM-fan』という雑誌があって、その番組表に赤ペンを入れてはカセットテープを購入していました。就職してからはFMチューナーやカセットデッキを購入してエアチェックをしていましたが、いつしか聴きたい音楽はレコード、そしてCDを購入するようになっていきました。レコードのレンタルも始まってFM放送から録音して音楽を聴くスタイルはいつしかなくなってしまったのでしょう。しかし、その間も放送局は努力を続けていたわけで、今聴くFM放送は素晴らしく聴き応えがあります。番組全体を録音しておきたいくらいですが、果たして、そのハードはあるのだろうか? 年末の大掃除をしていて、ふと閃いたことがありました。CATVのFM放送の録音です。CATVのFM放送のクオリティは申し分ありません。リビングのMDコンポをよく見るとFM電波を受信するための同軸ケーブルのジャックがあります。早速ケーブルを調達してアンテナをつなぐと安定したFM放送が聴こえてきました。タイマー録音もできるとのことで、「ミュージック・プラザ」など昼間のエアチェクもできるようになりました。メディアはMDです。FM放送の電波に乗る音楽資産は番組という付加価値もついて見過ごせません。

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