crown nose

■先週は睡眠時間が短いのに眠くならない危険モードに入ってしまって土日は休養にあてる予定でしたが、連日の夜の会議や細々した用事で終わりました。
■先々週12日木曜日は昼を食べる時間も走って200kmという思いの外ハードな出張となりました。前任校で音楽療法と社会福祉の講演会がありました。先立ってプライベートセッションがありました。大滝昌之さんのギターと歌のライブは久しぶりで、録音ではわからない空気感が手を出せばまさに触れるような存在を感じる空間でした。知人が用意してくださったギターはハイクオリティのオーダーメイドでアンプはジャズコーラスという大滝昌之さんお気に入りのセットです。音楽の力、奏でることの意味をあらためて思い知りました。
■15日日曜日は1月の日曜日のポコ・ア・ポコをしました。13家族のみなさんに来ていただきました。ずっと通ってくださっているお子さんの成長は保護者の方にとっても私にとってもほんとにうれしいものです。そして、家から40分かけて歩いて来てくださる子どもとお母さん、100km近く車を走らせて来てくださるご家族のみなさん、ポコ・ア・ポコに価値を見出してくださるみなさんに感謝感激です。今回はずっと体調がすぐれなかったお子さんが1年ぶりでしょうか、表情豊かに参加していただいて、それはそれは自分のことのようにうれしく思いました。来月はどんな出会いがあるのでしょうか。楽しみです。
■金曜日の夜はケアリングクラウン研究会の第4回定例会に行きました。会場は名古屋国際センターです。今回のテーマは「ケアリングクラウンのコミュニケーション」で、ケアリングクラウンの文脈の核心といえる重要な内容についてでした。言葉はちがいますが、私が教育や音楽療法の文脈の核心ととらえているものと共通する部分が相当あると考えています。たくさん言葉が浮かびます。人と人とが織りなす相互性が築く豊かな関係性、心理療法「色彩ブロット描画物語法」(酒木保)の行程を重視する目的地を決めない旅ジャーニーの概念、セルフエスティームを高めること…。ケアリングクラウン研究会代表高田佳子さんのレクチャーはたいへん共感するものでした。この日は他にボディワークやグループディスカッションもありましたが、1日かけてじっくり学びたい内容でした。そして、さまざまな分野の人たちと出会い、言葉を交わすことができて価値ある時間となりました。疲労がピークでしたが行ってよかったと思いました。そのシンボルがこの日いただいたクラウンの赤い鼻かも知れません。私の宝物です。PowerBookのACアダプターにつけて写真を撮りました。
■この日、愛知県の作業療法士の人と名刺を交換して話をしたところ、精神科医療に携わる共通の知人がいることがわかりました。それぞれ分野のちがいはあっても、お互いの枠組みを超えたところで+αを求める人はいつの間にか隠されたネットワークで結ばれていくものかも知れないと思いました。それには自分からアクションを起こすこと! 内だけでなく外を見ること!
■年明けから音楽療法の評価について書くことがあってインターネットで調べていたらたいへん共感する文章に目が釘付けになりました。音楽療法の量的評価と質的評価について検索していてヒットしたサイトです。URLをたどっていったら、なんと、若尾裕さんのサイトでした。広島大学から神戸大学に移られたとのこと。若尾裕さんの著書(言葉)は私の音楽へのこだわりにいつも応えてくれます。音楽のことで行き詰まりを感じたときなど、ふと手にしたり思い出したりするのは彼の著書です。今回の音楽療法の評価の難しさの本質について腑に落ちる言葉を示してくれたのもやはり若尾さんでした。音楽療法の評価をめぐる議論の核心やポール・ノードフの“本心”は教育の現場で子どもたちと同じ時を過ごす私のこだわりそのものです。私も自分のこだわりに真摯でありたいと思いました。
■年明けに実家から芥川龍之介全集第1巻と第12巻を持ってきました。芥川龍之介全集を買ったのは書簡集を手元に置きたかったからです。1982年のことです。今は彼の“作品”の潔さに触れたいと思っています。言葉のリズムがしっくりきます。この頃よく思うこと、それは、公私の枠を超えた私自身のライフワークです。新しい年は大きな変化があるかも知れませんが、それは、私には自然なことなのでしょう。
■先週はVAIO SRの電源が入らなくなってしまいました。華奢な造りで腫れ物にでもさわるように使ってきましたが、4年半、使って使ってしてキーポジションのキーの文字は消えてしまっていました。VAIO SRは3代目、このPowerBookは5代目です。Windowsマシンでいちばん愛着を感じているのは2代目のThinkPad535Eです。スペックの制約があって実務では使えませんが、書き物をするにはいちばんです。私の指は今もTinkPad535Eのキーのタッチと配列を覚えています。音楽や仕事のことについて自分の言葉で書き物を始めたのもThinkPad535Eでした。横須賀の国立特殊教育総合研究所の狭い部屋で「久里浜だより」を書き続けたのも、DTMの打ち込みをして「おかあさんといっしょ」のコンサートをしたのもThinkPad535Eです。このPowerBookは私にとってのThinkPad535Eを超えるでしょうか…それは私の使い方次第ですね。

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