日別アーカイブ: 2005-05-22

数字の文脈

■先週、年度初めの書類をひとつひとつ片づけてあと少しで一区切りと思っていたら、会計監査院の監査の書類を作成するようにとの指示がメールで届きました。調書の表を勤務校の実態に合うようにサイズを変更して一日かかって仕上げました。明日から証拠書類の準備です。数字ばかり見ていますが、児童生徒数の「+1」や「-1」のひとつひとつに深く長い文脈を思わずにいられません。
■この連休に本を3冊買いました。『アサヒカメラ』6月号(朝日新聞社)、坂井優基『パイロットが空から学んだ一番大切なこと』(インデックス・コミュニケーションズ 2005)、茂木健一郎『脳と創造性「この私」というクオリアへ』(PHP研究所 2005)です。
■『アサヒカメラ』は6月号を見てやはり“社会派”だと思いました。色褪せた歴史的な記録からアヴァンギャルド、社会のマイノリティたちの映像は迫力があります。6月号は渾身のエディションだと思います。
■坂井優基『パイロットが空から学んだ一番大切なこと』は私の好きな飛行機ものです。「私にとって空ほど美しい職場はありません。」という一文は羨ましい限りです。空を職場とする者しか知り得ない記述にあふれています。でも、この本のいちばん素晴らしいところは関係性の中で皆が成長する文脈を描いているところです。「プロフェッショナルでなければならない」「機長1人で飛んでいるのではない」「フライト毎のテーマ」「目的の明確化と手段の自由化」「視点としての地文航法」「不確実性への備え」「スキャンという技術」「チームワークには『自由』という空気を」「第一声は、ありがとう」「心の中で合理化をしない」「先輩の恩は後輩に返す」等々、章や見出しの言葉を見るだけでこの本の文脈の深さがわかります。
■茂木健一郎『脳と創造性「この私」というクオリアへ』は突っ走る今の私への警鐘です。脳科学が全てではない。タイムリーな一冊です。でも、この本のアフォーダンスをキャッチした自分も少しは褒めたいと思います。
■ポコ・ア・ポコの音出しにとデジタル・ミュージック・プレーヤーを購入しました。CREATIVEのMuVoV200は底値でした。フラッシュ・メモリだと少々荒っぽく扱っても大丈夫です。セッションで使う曲全部が入って頭出しもすぐできる。1曲再生モードがあることを確かめて買って、確かにそれはできるのだけど、なんと、再生ボタンのスイッチオンで曲がすぐに始まるではないか! そのレスポンスが売りということに気がつきませんでした。これではひとりでセッションをするときに困ります。スイッチを操作して輪の中に入って、「ようい…」と構えてから音楽が始まってほしい。1曲1曲にブランクデータを入れなければならない…なんと面倒な(×_×)
■CREATIVEのMuVoV200のメモリは256MBです。4分の曲が120曲くらい入るとか。ポコ・ア・ポコで使う30余曲に加えて100曲入ります。このメモリの空きにどんな曲を入れようかとあれこれ思い巡らすことの楽しさになつかしさを覚えます。“My Favourate Songs”をレコードとカセットテープで作った頃を思い出します。
■MuVoV200を買った店で、Canon EOS Kiss Disital Nを初めて触りました。軽さ、AFのスピードと正確さ、シャッターレスポンス、そして、手にした質感にこれはすごいと思いました。これにコンパクトなISレンズを着けたら手放せなくなるな…
■今日は雨、車のワイパーゴムを換えました。カローラフィールダーの走行距離が10万㎞に近づいてきました。通勤だけで1日140㎞、1か月に3500㎞走るとして1年で4万㎞という走行距離です。フィールダーはボディの鋼性も高くて高速でも安定しているので長距離通勤も苦になりません。コンパクトだから取り回しも楽です。でも、やっぱり物足りないのはATだからなのだろうか…。今夜はF-1モナコ・グランプリです。血が騒ぐ!