月別アーカイブ: 2005年1月

“斬新”な小説を読みたい

■新年のポコ・ア・ポコが始まりました。今日は13家族16人のお子さんに来ていただきました。療育センターの就学前のお子さんも来ていただいてなごやかなひとときとなりました。ポコ・ア・ポコは「少しずつ」の意味の音楽用語です。少しずつが積み重なって“成長”となる時、それはそれはうれしいものです。今日はお子さんたちの成長を実感する場面がいくつもありました。ポコ・ア・ポコはお子さんたちの成長にさほど力になれなかったかも知れません。でも、ポコ・ア・ポコの場でお子さんの成長を親御さんといっしょに喜ぶことができることはほんとにうれしい。続けてよかったと思います。これからも続けます。
■大晦日の雪でこの冬は雪が多いかも知れないと正月休みにタイヤをスタッドレスに換えました。クロスレンチの手作業で1時間かかりました。左前輪のホイールのナットがひとつ、手で簡単に回るくらいゆるんでいてぞっとしました。スタッドレスを履くのは2年ぶりでタイヤはペチャンコ寸前…ガソリンスタンドでチャージするときのゲージはなんと1.2! メーカー指定より0.1高くチャージして高速走行も快適そのものです。雪が降るとめんどうだけど銀世界は好きです。
■夜、夏目漱石のドラマがありました。夏目漱石は学生時代に何度も読み返しました。ドラマに登場した芥川龍之介は全集を揃えました。仕事の本しか読まなくなったこの頃、“小説”を読みたいと思う。“斬新”な小説を読みたい。それは“古典”かも知れないけどね(^_^);;;

「ターミナル」

■時間ができたので夕方から109シネマズに行ってトム・ハンクスの「ターミナル」を観てきました。チケットを買ってから上演まで1時間余りありました。その間に黒のハイネックのセーターを2枚とピアノの雑誌『PIANO STYLE』を買ってサンドイッチを食べて待ちました。明和のイオンは天井が高くて私のお気に入りの空間です。音が上に抜けるからなのか、耳が疲れません。
■「ターミナル」を観てまた文化のちがいに思いを馳せました。舞台はJFK空港です。繁栄を象徴する華やかな空港を舞台にそこに働く人々の人生を背景にしたストーリーの展開はよくあるもの。でも、「ターミナル」にあるのはたくさんの長い文脈たちでした。人物像がはっきりしていてひとりひとりが自分のヒストリーを語ることができる。そんな設定だといってしまえばそれまでだが、そういう設定でこの映画が作られることになる文化はアメリカらしいと思うのだ。
■音楽はアコースティックサウンドで、クラリネットとストリングスが奏でて静かに静かに流れます。映画音楽によくあるドラマティックなものではありません。誰の音楽だろうと思って字幕を見ていたらジョン・ウィリアムスでした。こんな音楽も作るんだ! シアターの音響もすごくよくて、でも、音源がよくないとこの感じはない。音そのものが文化なのだ。こんな音にしたいという思いや哲学を包む文化の中に浸りたい。そして、「ターミナル」ではジャズがアメリカ、ニューヨークのシンボルという設定だ。
■「オペラ座の怪人」が映画になるとのこと。109シネマズのエントランスにその映像とアンドリュー・ロイド・ウェッバーの音楽が流れていました。これは観たい!
■109シネマズを出て1階を歩いていたらKUMIKYOKUからカーペンターズが聴こえてきました。そして、どこからかポール・ウィンターのソプラノ・サックスが聴こえました。どの店だろうと見上げたら高い天井の白い格子が夜空を四角に区切っていました。
■今夜は映画「ハンニバル」があって観てしまうだろうな…