青いバラ

■日曜日は朝から出張で山間部の重度心身障害者施設に行ってきました。櫛田川を見下ろす山腹を切り開いたロケーションは桜の頃とあってしばしその風景に見入ってしまいました。
■春休みのポコ・ア・ポコは2回だけでしたが実り多いセッションでした。2回とも7~8家族の少人数で、子どものことがよくわかって、そして、子どもたちもお母さんたちもリラックスしてみえました。
■今日、知人宅でブルーのバラを見せていただきました。切りバラで買ったとのこと。深くて、でも、明るいブルーで見ているとすい込まれそうです。素敵な色でした。そのバラを他の花たちとコップにアレンジするセンスにもため息が…! ベースはピンクのバラだと思いました。ブルーのバラは作れないとのこと。最相葉月の『青いバラ』(小学館2001)はバラの育種にまつわる人の想いの深さを教えてくれます。「丹精の薔薇を切る園丁の瞳…」
■青、といえば、閉店後の店内をブルーにライトアップする絵や額を扱うお店が市内にあります。いつも車で通り過ぎるだけですがとても素敵です。そして、東郷青児の絵を集めた京都の喫茶店「ソワレ」…昨年12月に京都に行ったとき、学生の頃と同じたたずまいで同じ所にあってとてもうれしく思いました。ここも店内はブルーのライトアップです。

欲しい

私は欲しい
視界から瞬時に消える
かもめの胸を

私は欲しい
ひきがねにかけられた熱い指を
丹精の薔薇を切る園丁の瞳を
岸壁に傷つく海のわき腹を

身をこがす
激しい愛の魔術が
嘘のように白く解ける一瞬のその清らかな顔を
私は欲しい

ふたたび
私はのぞまない
ただいちど
ひとが出会う
死の刹那
その心を
私は欲しい

村松英子1971『一角獣』より

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