日別アーカイブ: 2003-01-13

モーツァルトのレクイエム

■みえ県民文化祭オーケストラの祭典でモーツァルトのレクイエムをききました。オーケストラは伊勢管弦楽団、合唱は“うたおに”と“ヴォーカルアンサンブル《EST》”そして“epoca”です。
■よかった。ほんとによかった。至高の体験といっていい。
■レクイエムは伊勢管弦楽団の音楽監督兼常任指揮者の大谷正人さんが指揮をしました。私もかつて伊勢管弦楽団のメンバーでしたが、弦だったので自分の団の本番をきくという機会はありませんでした。入団前の第1回演奏会(1981)をきいているだけで今日は2回目でした。観客としてきくと大谷正人さんの音楽の魅力をただただ堪能することができます。音楽療法の活動を始めたので伊勢管弦楽団の団員としての活動はできませんが、大谷正人さんの音楽はずっときいていきたいと思っています。
■それにしても今日きいたモツレクは何だったのだろう。いちばん印象的だったのは曲の終わり方だ。あんな終わり方はきいたことがない。曲は終わったのだが終わった気がしない。きく者に何か大事なメッセージをふっと投げかけたのだ。それまできいてきた曲のすべてがその一瞬に凝縮されてめくるめく無数のページを心に作る。曲はそれだけでとらえられるべきものだが、ふと、死の床のモーツァルトの想いに触れたような気がした。しばらく他の演奏はきけないと思いました。
■大谷正人さんはスコアもタクトも使わずに指揮台の上で全身で“表現”していました。彼がつくる空間は音楽療法のセッションの空間と似ています。
■今日の午前中は音楽関係の資料の整理で終わってしまいました。研修会の資料とメモ、楽譜などがファイルのあちこちにあって分けるだけでたいへんでした。年末の大掃除といっしょで、ふと目にとまる資料を読んでしまうとあっという間に時間が過ぎる。それにしても資料の多いこと! 昨年は音楽療法の研修に相当なお金を使ってしまいましたがそれ相応のものは得ることができたと思っています。
■少し前の冷え込みでピンクの玉のような花のグランドカバーがみんな茶色く枯れたようになってしまいました。霜にやられてしまったのでしょう。せっかく殖えてきたのに残念なこと!