日別アーカイブ: 2001-07-25

安珠が撮る写真

■安珠の写真集が届きました。『恋文の森』と『Hoshi no hito』の2冊です。写真集の古書を扱うインターネット書店“小笠原”で買いました。安珠のサインやメッセージが入っています。安珠写真展「恋文の森」の半券もはさんでありましたから、その会場で買い求めたものでしょうか。どちらも折り目もなく、たいへんきれいでした。
■彼女が撮る写真の魅力は何と表現したらいいのでしょうか。どこかやさしげで芯があって…。『恋文の森』につけられたメッセージを紹介します。

ごあいさつ
わたしは窓の外の風景を眺めるのがとても好きです。それは幼い頃の入院生活から、始まっています。じっと眠るだけの毎日で、時間を感じることが出来たのは、白い壁に切り取られた四角い窓の風景を眺めている時だけでした。ゆらりと流れる雲、風に吹かれる木々、太陽や星。どこまでも空想の世界がひろがってゆく、心の窓でもありました。
誰も、窓の外に流れる時間を止めることは出来ません。わたしたちの命には限りがあります。でも、愛に限りはありません。たとえ、命が消えたとしても、愛は永遠です。
人生という深い森をさ迷い傷つきながらも、自分を受け入れて歩いてゆくことが、愛する人への恋文なのだと思います。
永遠の愛を信じて生きてゆきたい。そのためにわたしは一瞬を大切に想います。

※おそらく、1995年の「安珠写真展 恋文の森」の会場で販売された写真集『恋文の森』に添えられたメッセージです。